2025年度広島野球障害検診活動報告書
こんにちは。理学療法士の村松です。
2月11日に広島県医師会館で開催された、2025年度広島野球障害検診(HYMECS:Hiroshima Yakyu Medical Check & Screening)へ当院理学療法士の村松、坂井、石岡の3名で参加してきました。


広島野球障害検診は平成27年に始まり、今年で10年目を迎えました。今年は前回参加させて頂いた時より検診参加者が増え、19チーム・180名の選手に参加して頂きました。コロナ以前の全盛期より少ないとの事でしたが、年々参加者は増えてきています。また、選手だけでなく、多くの指導者・保護者の方たちにも参加して頂き、大変活気のある検診となりました。

野球障害検診の目的は、前回参加した際の活動報告書にも書かせてもらいましたが「野球肘障害」の早期発見と予防です。
痛みが出現し、病院を訪れる段階ではすでに症状が進行してしまっていることが多く、長期間の投球禁止、最悪な例では手術をしなければならないことがあります。そのような辛い思いをする選手を一人でも少なくするため、全国的にもこのような活動を定期的に実施しており、当院のスタッフもその一助を担えるよう積極的に参加しております。
活動の内容として、前回と同様に理学療法士・作業療法士はリハ理学所見のブースに分かれ、選手の身体機能チェックを6項目(肩甲骨柔軟性1項目、下肢柔軟性3項目、下肢・体幹・肩甲骨機能2項目)実施しました。それぞれの評価項目で不十分だと判断された所見に対し、自宅でできる範囲のストレッチやエクササイズ指導も合わせて行いました。
身体機能が低下している状態でスポーツを行うことで肘や肩に負担が蓄積され、怪我に繋がりやすくなります。そのため、野球肘検診では理学療法士・作業療法士が選手自身に対して、筋力・柔軟性・バランスなど、選手の身体機能で低下している項目について理解してもらい、さらにそこから障害に繋がらないようにアドバイスなどを実施しています。



実際、検診を行っていると、肘をケガしたことがある選手が非常に多く、肩、肘周りが硬いだけではなく、下半身の柔軟性が低い選手が多い印象を受けました。
今回の検診では他施設の医師・理学療法士・作業療法士など、様々な方と意見交換ができ非常にためになる機会となりました。
引き続き、当院でも地域の野球少年・少女が安心してプレーできる一助となれるよう、医師・理学療法士で連携して日々の診療に取り組んでまいります。
何かお困り事がございましたら、お気軽に当クリニックへご相談下さい。